仕事というのは単純であればあるほど、心身に堪える。


 覚悟というと大げさかもしれないのだが、身構えることもあった。


 まあ、人間だから、誰でも疲労は覚えるのだけれど……。


 三月の末日は日曜だったが、雄哉は用事があって、会えないとメールが入ってきていたのである。


 あたしもその日は家でゆっくりしていた。


 DVDレコーダーに録り溜めていたテレビ番組などを見ながら……。


 あたしも平日・休日問わず、ダラダラとテレビを見ることはない。


 せいぜい、一日一時間から二時間程度だった。


 パソコンでネットをしていても、眼精疲労は襲ってくるのだが、テレビもあまり見過ぎると目がチラチラする。


 あたしにとって、時間を潰す手段はテレビかネットぐらいしかなかったのだが……。


 休日はたっぷりと持て余すぐらい時間がある。


 昼食を取った後、昼寝することもあった。