「ああ。出会ってから、ある程度経つしな」


「改めて一年間お仕事お疲れ様。ゆっくりしてってね」


「うん。そうさせてもらうよ」


 彼がそう言い、部屋へと入ってくる。


 出迎えてから、


「雄哉、ホットのコーヒーがいい?それとも常温の方?」


 と訊いてみた。


「常温の方、頼むよ。ホットでもいいんだけど、会社でずっと熱いの飲んでるから、アイスがいいね」


「あたしも無性にアイスコーヒー飲みたいのよ。夏でもないのに」


「うん。俺も分かる気がする。何か熱々のコーヒーって抵抗あるしな。舌が焼けちゃうし」


 雄哉がそう言い、バッグを置いてから、リビングの椅子に座る。


 そしてスマホを取り出し、見始めた。