雄哉が来るまで。


 昼過ぎ、幾分遅い昼食を取っていると、スマホに彼からメールが入ってきたので、開いて読む。


 <一週間お仕事お疲れ様。今から来るよ。待ってて。じゃあまたね>と打ってある。


 それを読み、一言<気を付けて来てね。じゃあまた>と打って送り返す。


 また週末が始まる。


 二人で過ごす休日が、だ。


 辺りは冷えている。


 暖房を入れて、何とか凌いだ。


 年末で何かと慌しい。


 そんなことを感じながら、待ち続けた。


 雄哉が来るのを。


 午後二時半過ぎに玄関先で物音がし、彼が来たのが具に分かる。