「私もそう思ってます。損害を受けたのはこっちの方ですからね」


「裁判が結審すれば、全て明らかになるわけだしね」


「まあ、そうですね。気にせずに行きましょ」


「今週も企画書たくさん打ってちょうだい。あたしもちゃんと目を通すから」


「分かりました」


 玉木が頷き、デスクでパソコンのキーを叩き始める。


 時間はどんどん流れていく。


 あっという間に平日が終わってしまいそうだった。


 クリスマスも近く、一年で一番寒いと感じられる時季が訪れている。


 まあ、一月や二月なども寒いのだけれど……。


 パソコンのキーを叩く。


 フロアに詰めている間、暇はない。


 ちょうどその週の金曜の午後三時過ぎに、カフェへと行った。