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 日曜の夜、玄関口で別れる前に、二言三言話をした。


「次の土曜まではまたお互い仕事ね」


「ああ。また明日から普通に一週間始まるからな」


「雄哉もお仕事無理し過ぎないで、程々にしてね。営業ってきついと思うから」


「うん。まあ、でも仕方ないよ。俺も人生は耐える時期があるって思ってる。誰にでもかもしれないけど」


 雄哉がそう言うと、


「それはあるわよ。あたしだって、フロアで部下見張ってて、疲れるから」


 と返す。


「友里も無理し過ぎないようにね。過労とか心労は体に悪いし」


 彼がそう言って、軽く息を吸い込み、吐き出すタイミングで、


「じゃあまたね」


 と言葉を重ねる。