確かに肉親の死を悲しめないのはいけないのだけれど、ある意味、因果応報だ。


 出来ていた溝も結局は埋まらなかった。


 でも一つ言えるのは、また月曜から通常通り出勤するにしても、実家や親戚とはもう関わらないということだ。


 別にいいのである。


 性交しながら、そんなことを考えていると、雄哉が、


「友里、考え事してるの?」


 と訊いてきた。


「うん、まあね……」


 言葉尻を濁し、交わり続ける。


 今は彼が大切な存在だ。


 あたしにとってみれば。


 そして遠慮なしに愛し合う。