ずっと普段は淡々と作業しているからだった。


 もちろん悩み事は打ち明けるのだが、他力本願じゃなくて自力で頑張ることもある。


 人間は最終的に自力で抜け出すしかないからだ。


 そう思って日々過ごしていた。


 彼もあたしの悩みを聞くのには限界がある。


 それは察していた。


 雄哉だって神様じゃないからだ。


 人間である以上、一定の事までは聞けたとしても、後は自分で考えてくれよということだった。


 確かにあたしの意識も絶えず内に向かっている。


 だけどそれはそれでいいのだった。


 ずっと耐えている面もあったのだし、何かあった場合でも彼は優しい。


「いつでも悩み聞くから、打ち明けてね」と言ってくれていた。