彼が起きてきて、


「……友里。おはよう」


 と気後れした感じで言ってきた。


「大丈夫?……眠たい?」


「うん。だけどコーヒー飲めば、眠気が吹き飛ぶって思う」


「そう?淹れてあるわよ」


「ああ、ありがとう」


 雄哉がそう言って、テーブルに置いていたカップを手に取る。


 蓋を取り、口を付けた。


「苦いな」


「これ、普通の濃さよ」


「君、もしかしてコーヒー中毒?」


「多少ね」