休日が来るのを心待ちにしながら。


 頭痛や微熱などはあったのだけれど、そんなことじゃ会社は休めない。


 腹を括っていた。


 管理職として当然だと。


 稀に席を立ち、フロア隅のコーヒーメーカーへと行って、コーヒーを淹れたりする。


「主任」


「何?」


「週末満たされてますか?」


「何よ、いきなり?」


「主任に彼氏がいるって皆知ってるんですよ」


「そんなくだらないこと話す暇があったら、仕事しなさいよ」


 玉木も冗談を言うことがあるのだ。


 あたしに対して。