ふっと立ち上がり、キッチンへと入っていって、雄哉にコーヒーを一杯淹れた。


 そしてカップを持ってくる。


 熱々で舌を焼くようなホットコーヒーだ。


 もう飲んでもおかしくない季節に入っている。


 まあ、普段職場ではコーヒーは年中ホットなのだけれど……。


 仕事が続くと、クタクタになる。


 彼があたしの淹れたコーヒーを飲んだ後、しばらく話をしていたのだけれど、やがて腕同士を絡ませ、抱き合う。


 絡み合った。


 いつものように密に、である。
 

 雄哉もあたしとはずっと付き合っているから分かるのだ。


 休日は、お互い刺激し合っているのだから……。


 別に邪魔する人間など誰もいない。