でも、それは何とか乗り越えられる。


 もちろん、彼が支えてくれているからなのだけれど……。


 心強かった。


 別に無駄に気に病むことはなかったのだし……。


 雄哉が命綱のようなものだったからである。


 ずっとそう思っていた。


 朝メールを打つと、必ず返信が来る。


 彼は即レスしてくるのだ。


 あたしのメールに対して、である。


 スマホも使い慣れれば便利だった。


 ネットも出来るのだし……。


 その日も<おはよう。一週間お仕事お疲れ様。午後二時半頃に来るから待ってて。じゃあまたね>と返信が来ていた。