雄哉がそう言って、しばらく話をする。


「コーヒー淹れるわよ。今日は幾分暑いぐらいだから、アイスでいいでしょ?」


「ああ。……でももうすぐ秋分の日だな」


「そうよ。連休。……でも、あたし、月曜通常通り出勤だから」


「休みじゃないの?秋分の日」


「うん。でも仕方ないわよ。会社が全部仕事の計画立ててるんだし」


「そう……」


 彼が微妙な含みを残したまま、頷き、その後、


「週末の二日間だけは一緒に過ごそうな」


 と言った。


「ええ。なるだけゆっくりね」


 言った後、お互い淹れていたコーヒーを飲みながら、ゆっくりする。


 土曜の夕方、雄哉が来る前に買っていたお弁当で食事を済ませた。