土曜の夕べは過ごしやすかった。


 九月に入ってから夏日がほとんどなくなり、服装こそ夏のままだったけれど、汗は浮かなくなったのである。


 夕食に二人でテーブルを囲み、作っていた炒め物を食べて混浴した。


 そしてその夜から、翌朝まで同じベッドで眠る。


 いつも思っていた。


 彼と送れる週末が楽しいと。


 揃ってゆっくりし続ける。


 何ら抵抗なしに。


 日曜の朝も、いつもと同じだった。


 変わらない週末が、実にいいと思える。


 目立った変化がなくて淡々としているのだけれど、それがいいのだ。


 あたしにとっては。