彼が頷き、ゆっくりとベッドへ入ってくる。


 そして互いに腕を絡ませ、抱き合った。


 まだ午後三時過ぎだったのだけれど、昼間から抱き合うのに抵抗がない。


 腕同士を絡め合わせ、抱き合い続けた。


 一際密に、である。


 晩夏の日差しはかなり弱まっていた。


 お互い体を重ね合い、性交する。


 あたしも雄哉の腕に抱かれることに慣れているのだった。
 

 普段からスキンシップは取れていたのだし……。


 それにその行為自体に、まるで抵抗がなかったからだ。


 ずっとベッドの上に寝転がり、愛し合う。


 太陽の光が弱まっていくごとに、夕方の訪れが感じ取れた。


 かなり涼しい。