コーヒーの入ったグラスを差し出した後、そう訊く。


「ああ、まあな。……だけどね、慣れればそうでもないよ。俺もずっとこの畑で来てるし」


「同じことの繰り返しだから、単調で体が鈍るんじゃない?」


「確かにね。でも食事休憩の時間あるし、外で缶コーヒー買わないでも、ペットボトルに入れて持っていってるから」


「まだ暑さも幾分残ってるから、気を付けてね。特に脱水症状とかには」


「ああ、分かってる」


 頷き、揃ってゆっくりし続けた。


 冷たいコーヒーは喉越しがいい。


 飲んでしまった後、リビングにあるベッドに寝転がり、


「雄哉、おいで」


 と言った。


「ああ」