「ああ、済まないね」


 彼がそう言って、室内へと入ってくる。


 あたしも雄哉の分に加え、自分用にコーヒーを一杯アイスで淹れた。


 そしてリビングへと移る。


 確かに疲れてはいた。


 職場で揉まれているからである。


 だけど、そんなことを一々気にしていたら、キリがない。


 コーヒーを飲みながら、土曜の午後を過ごす。


 そしていつの間にか、ベッドの方に移っていた。


 絡み合う。


 ゆっくりと、だ。


 腕同士を絡め合わせ、キスを繰り返し、抱き合った。


 何も抵抗はない。