「いつでも性行為出来るような感じだよな?」


「まあ、確かに。……もちろん、あなたのことが一番好きだから」


「嬉しいね」


 彼が抱きついてくる。


 あたしも抱き返した。


 唇と唇が何度も接近し合った後、ゆっくりとベッドの上で交わる。


 雄哉がエスプレッソのコーヒーを飲む前に、あたしに折り重なってきた。


 そのまま、交わり続ける。


 抵抗はなかった。


 お互いのスマホはベッドサイドのテーブルに置きっぱなしにしてある。


 行為の後、彼が、


「コーヒー飲みたい」


 と言って、キッチンへと歩き出す。