「まあね。……でもどうしても朝、目が覚めちゃうのよね。前日遅く眠っても」


「そう?朝型だから?」


「そうよ。あたしなんか、平日も休日も普通に午前七時半ぐらいには目が覚めてるし」


「でも、たまには遅くまで眠ってなよ」


「なかなかそうは行かないのよね。習慣付いちゃってるから」


 頷き、息をつく。


 雄哉があたしの淹れたコーヒーのグラスに口を付け、揃ってゆっくりと朝の時間を送った。


「眠くなったら、また眠ればいいしね」


 あたしの言葉に彼が頷く。


 そして、


「トースト食べる?」


 と訊いてみた。