そして冷蔵庫を覗き込んだ。


 中からグラスを取り出し、口を付ける。


 あたしの方はメイクし終わり、リビングで珍しく朝のテレビニュースを見ていた。


 ゆっくりする。


 休暇中なのだから、自分の時間だ。


 別に気にしてない。


 普段の慌しさや憂さといったものから逃れていた。


「友里」


「何?」


「朝ご飯ある?」


「うん、あるわよ。買い置きしてたパンがあるから、トースト作ってあげようか?」


「ああ、助かるね」


 雄哉がそう言ってリビングに佇み、コーヒーを飲みながら、充電器から取ったスマホを