玉木も意想外に本音が漏れ出る。


 彼も現役のサラリーマンとして、第一線で働き続けているから、疲れるのだ。


 そしてあっという間に一週間が過ぎ去っていった。


 お盆休み突入である。


 まあ、あたしもいくらお盆とは言っても、雄哉と過ごすだけで、別に変わったことはなかったのだけれど……。


 土曜の昼過ぎ、彼がやってきた。


「俺。雄哉だけど。……友里、いる?」


 呼びかける声と扉をノックする音が聞こえてきたので、


「いるわよ」


 と返し、扉を開ける。


 日焼けした彼が立っていた。


「ああ、いらっしゃい。……暑かったでしょ?入って」