雄哉が、


「友里、悪いけどアイスコーヒーもらえるかな?」


 と訊いてきた。


「ええ、今淹れてあげる。……エスプレッソ?アメリカン?」


「エスプレッソで」


 即答してくる。


 彼も喉の渇きを覚えているのだ。


 リビングで椅子に座り、寛ぎ続けていた。


 お互い今心配していることも、いずれは解消される。


 そう思い、せっかくの休みなので、気を抜いてゆっくりした。


 雄哉がスマホを見ている。


「IT依存症ね?」


「ああ。……君もだろ?パソコン立ち上げてるし」