彼が言う。


「今日と明日、ずっと話しような。俺も休日はスケジュール全く入れてないから」


「雄哉も家で一日中寝ておきたいってことはないの?」


「あるよ。……でもつまんないだろ?俺だって普段ちゃんと仕事してるから、休みは君と会いたいし」


 彼がそう言って、あたしの唇に自分のそれをそっと重ね合わせ、口付けてきた。


 そして互いに腕同士を絡めながら、ベッドの上に寝転がる。


 途切れることなく愛情が続いた。


 あたしも感じながら、更に腕を絡めて密な空気を作る。


 雄哉もゆっくりとしていた。


 知っているのだ。


 彼が普段ずっと溜め込んでいることを。


 せめて土日や休日など、心身ともに休められる時に休めておく方がいいと思える。