その日も二人でゆっくりと過ごした。


 彼は泊るようで、大型のバッグの中に着替えのシャツやトランクスなどを入れて持ってきている。


 まあ、せっかくの休みなんだし、別にいいと思う。


 ずっと一緒にいた。


 離れずに。


 日長一日、まるで夢を見ているように、楽しい時間が過ぎ去っていった。


 別に普通に過ごしていても、十分寛げる。


 あたしもこんな時は余計なことを考えない。


 雄哉に身を預ける形で。


 絶えず寄り添う。


 その日の夕方、たまたま買い置きしてキッチンの戸棚に入れておいたラーメンで済ませた。


 別に構わないのである。