別に変わったことは何もない。


 単にニュースがリアルタイムで切り替わるだけで、淡々としていた。


 あたしも彼用と自分用にコーヒーを一杯ずつ淹れる。


 そしてリビングにいる雄哉に差し出した。


「冷えてるわよ。飲んでね」


「ああ、ありがとう」


 彼がそう言って、アイスコーヒーの入ったグラスを手に取る。


 口を付けて飲み始めた。


 コーヒーは実に美味しい。


 特に今の季節の昼間、一番眠くなる時、飲んでいるのだった。


 あたしもグラスに口を付けて軽く飲むと、立ち上げていたマシーンで、ネットを見続ける。


 変わったことはなかった。