特に何も余計なことは意識することなく、淡々とした感じで。


 二人で過ごせれば、週末の休みはいいものとなる。


 揃って過ごせるのが一番だった。


 何にも増して。
 

 日曜の午後九時過ぎに玄関の出入り口で別れた。


「今度は大型連休だから、またゆっくりしような」


「うん。またね」


 言い交し合い、そこで別れ別れになる。


 雄哉がゆっくりと歩き出した。


 あたしも玄関を閉めて、部屋へと入る。


 また明日から仕事だ。


 単調さが一番きついのだったけれど……。


 次会えるのはゴールデンウイークである。