私が両手を振って気にしないでアピールをしていると、もう1人の男の子が話しかけて来た。


清華と同じ茶髪は少し短めで、身長は私より10cm位高い男の子。


「先輩、コイツと知り合いなんですか……?」


茶髪君はそう言いながら、爽やか少年をゆっくりと指差した。


「うん、昨日この男の子が私の事助けてくれたんだ!ねぇアナタ達、お名前は?」


「あっ…オレは2年C組の馬池 リエイって言います。“リエイ”でいいですよ」


「んじゃあリエイ君ね♪」


リエイ君に向かって微笑むと、彼も笑い返してくれる。


だけど気づいた。