パァッと顔を明るくさせる私に対して、男の子はまだ目を真ん丸にしたままだった。


やった………!会えたよーーーー!!


須藤君にイラつきの言葉をぶつけようとした私の目に飛び込んで来たのは、昨日のダークブラウンの髪の男の子。


恐らく一緒にいる隣の男の子は友達なんだろう、パチパチ瞬きをしながら私と男の子を見比べていた。


「ああ……やっぱり君オレと同じ中学で間違いなかったんだ。見当たらないから違う中学かと思ったんだけど、なワケ無いよな。この学校の制服着てたのに」


そう言ってフワリと笑う男の子の笑顔は、昨日と同じ。