さすがにイライラして、私は大声を上げようとした。


しかし、須藤君の後ろから2人組の男の子が歩いて来て――――…言葉が喉の途中で止まる。


「胡々愛?」


「どうしたの?」


容子と清華が声をかけてくるも、私の耳には届かない。


私は容子・清華・須藤君の横をすり抜けて、2人組の男の子の方へ走って行った。


「あの……!!」


「「えっ?」」


男の子2人が、同時に私に注目した。


そして次は、私から見て右側にいた男の子の目が見開かれる。


「ア…レ……君昨日の……?」


「うんそう!覚えててくれたんだ!」