この声………知ってる。


彼女は常に不特定多数、人の彼女でもお構い無しに口説こうとする最低男……!!


「B組次音楽なの?A組今音楽だったんだぁ♪」


やっぱり……!須藤君!


「ちょっとアンタこっち来ないでよ!アンタのファンに睨まれちゃうでしょう!」


「私達アンタなんかに構ってるヒマ無いの。お願いだからどっか行って」


容子と清華がキッ!と牙を向くも、全然平気そうな須藤君はニコニコ笑顔。


今日は両耳に赤いピアスを付けていた。


「2人共そんなに怒らないでよ。美人が台無しだよ?」


「……軽い……」