石化して黙り込んでいると、容子の声が女の子とは思えない程低くなり………


「バカ!アホ!ドジ!天然!無防備!!」


「ウワァァアアァン!ヒドイィィイィイッ!!」


散々怒られた後、私はどうにか清華に助けて貰ったのだった。


「―――で、その男子は身長160よりちょっと上の、ダークブラウンの髪の毛の男の子だったのね?」


HRを受けた後、2時間目の授業が音楽の為、3人で音楽室へ。


廊下を左右にキョロキョロ見渡す清華に、「うん……」と頷いた。


本当私何やってんだろう…


助けて貰ったのに、名前も聞かないなんて……