「あ、陽!」

「もう大丈夫なん?」



靴箱とか廊下とかを

しみじみ感じながら歩いて

中でも特に懐かしく感じる

《3-6》のプレートの揚げられたら

教室に入れば

一斉にクラスメートが集まって来る。

何や有名人になったみたいで

ちょっと照れとったら

後ろから親友の声がした。



「陽!」

「あ、琉樹!」



振り返れば笑顔の琉樹がおった。

いっつもお見舞いに来てくれとったけど

何やこうして校舎内で会うと

新鮮に感じるわ。

琉樹は俺を見てぱっと顔を明るくすると

こっちにやって来て

右肩を強く叩いた。