頭の中は真っ白で

もうあの事故から何日経ったのかな。

傘の人の意識が戻ったと聞いたら

僕はどんな顔で会おう。

「あのね、ちょっとお話したいって人がいるんだけど」

何も言わず後を着いて行った。

「大丈夫だった?」

あの人だ。

「あたしね、こう見えて君みたいな弟がいたんだ。だから君が飛び出した時、無意識にカラダが動いたんだよね。」

黙って聞いていた。

何をいっていいか。わからなかったから。