「琉叶ー!一緒に行こうって言ってたじゃん!
置いてくなんてひどいよー!」

追いついた彩愛は息を切らしながら私に文句を言ってきた。

「だって彩愛ママが先に行っちゃっていいよって言ったからさー」

「え、お母さんそんなこと言ったの?はぁ…」

「ごめんごめん」

私は顔の前で手を合わせながら謝った。

「ま、いーよ。寝坊したうちも悪いしね」

彩愛は笑いながら言った。

「それよりさ、クラス分け見に行こうよー!琉叶と同じクラスだといいな!」

「そだね、早く見に行こうか」

私達は玄関に貼ってあるクラス表まで走った