「ふぅ…。」 深呼吸をして門に足を踏み入れた。 桜の花が満開になっている今日は入学式にぴったりだ。 周りには知っている人が結構多い。 よかったーと思いながらクラス表に向かって歩いていると、 「琉叶(るか)ー!」 後ろから名前を呼ばれた。 反射的に振り返ったら、予想通りそこには 小さい頃からの親友、大山 彩愛(おおやま さな)がいた