ずっと長くキスをしていた…

私は先輩が欲しかった

「…せ、先輩…今日は…してくれますか…?」

恥ずかしさを堪えて私は言ってみた

しかし先輩はピタリとキスをやめてしまった…

や、ヤバイ…嫌われた?

「あー!なんて事だ!!」

先輩が突然頭を抱えた…

「今、今ヒメから誘われたのに…人生の中でかなり幸せなお誘いを受けたのに…!!」

…はい?

「ごめん、今日は…今日だけはできません…」

「え?…な、何でですか?」

「俺もフラれたと思って、家に置いてきた…もう使わないと思ったから…」

「えー!」

「ごめんなさい。明日から持って来るから!ヒメとは末永く付き合っていきたいから、軽はずみな事はできない…」

「え?」

「もし今赤ちゃん出来たら、学校辞めなきゃいけないし、デートもできなくなっちゃうでしょ?」

…そ、それって……

私の顔が熱くなった…

「ああ、その前に言うの、忘れてた…」

先輩が私の手を握った

「…結城妃芽さん、俺と付き合ってください!」

真剣な顔の先輩に、今更と吹き出しそうになったけど、私は頷いた…

「…俺の最終目標達成!」

先輩がまた笑った