私は固まったまま、さっきの感触が消えず呆然としていた。

口の端から、私のか先輩のかわからない雫が溢れ、慌てて先輩がぺろりと舐めた。そんな行動に、私は急速に現実に引っ張られた

「な、なな何?やめてください、よよ、よだれなんか舐めて!汚いですから!」

「何言ってんの?汚かったらキスできないっしょー?俺、ヒメのよだれ大好き!旨いよ。」

私はさっきのキスも思い出して、顔が熱くなった。
な、な、何て事を言うのよ!いや、何て事するのよー!!

「っつーか、俺…」

先輩が真剣な顔で私を見た。
ああ、ダメだ…先輩のこの顔をするときはもう逃げられないときだ…

先輩はいつも優しくて笑ってる。意地悪や嫌がらせするときも大体変わらないんだけど、たまに何かのタイミングでスイッチが入ると、真面目な顔の変態だから怖くて逆らえない…

何で?先輩?

「お前のモノなら何でも舐めてやりたいよ…体でも、口でも、鼻水でも…」


先輩がニヤリとして私に詰め寄った。顔が近づいてきたから、怖くて目を閉じた…