昼休み。私は先生に頼まれて、次の授業のプリントを運んでいるところだった

中央棟から校舎に向かう、渡り廊下の前で足を止めた…

「光先輩…好きです!付き合ってください」

私は慌てて隠れた…

…な、何でよりによって先輩の告白シーンを見なきゃいけないのよ〜!!
ってか、やっぱりモテるんだ…

「ごめんね…好きな人がいるから…」

心臓がドクンと跳ねた…

…も、もしかして…私!?
確かに、こんなことになってるし…
私の心臓が速くなるのを感じた

「そ、そうですか…うらやましいな、先輩に思われているなんて…」

「…いや、彼女は…俺に興味ないから…」

え?先輩に興味ない!?どういうこと…?

「じゃあ、先輩も片思いなんですか!?」

「…そうだよ」

私はどんどん速くなる鼓動を抑えられなくなり、体の全神経が耳に集まるのを感じていた…

「長いんですか?」

「うん…もう三年くらい。でもずっと諦められなくてね」

三年…………?三年前って…
私は首がザワザワする感覚を覚えながら、必死で頭をフル回転させた

…先輩は中学一年生…私じゃない…