「ひ、ひ、卑猥じゃないから!くくっ…全然、普通だから!それなのに…」

笑い転げる変態…言ってる意味が理解出来ないんですけど…

「ヒメちゃんにとって、そ、そんな言葉が恥ずかしいんだ!アハハハハハ!」

「ひ、ひどい!真剣に頑張ったのに!」

何で?恥ずかしくないの?普通に使わないでしょ!がんばったのに〜

私はがっくりと椅子に座り、手で顔を仰いだ

疲れた…

「ごめんごめん、ね?」

先輩が涙目でまた私の顔を覗き込む。私は目線を上げて、アイドル顔の先輩の顔を見た。

その瞬間…


先輩の顔が揺れたと思ったら、唇に何か触れて、チュッという音がした

え?

私は固まってしばらく動けなかった

視界の中で、先輩はポケットからフルーツグミの袋を出し、中のグミをご機嫌で食べていた…

「あの〜、先輩、今?」

私は固まった体と脳みそをフル回転させようと必死になった。

「うん、ヒメちゃん可愛いから、思わずキスしちゃった…」

先輩は悪びれることなくあっさり答える

「そうですか、キス…」