凜は頬を赤らめて「うん」と頷きながら、幸せそうに紙パックの烏龍茶のストローに口を付けた。

「…は、鼻水舐めたいって言われた事ある!?」

ブーっと顔に冷たいシブキが飛んできた

「ば、ばか!そんな事言われる訳無いでしょ!!!」

凜は真っ赤になって驚いていた。

そうだよね、普通はやっぱり変だよね?私、いくら恋愛音痴でも普通だよね…
やっぱり先輩がド変態なんだ!

…まあ、実際はもっとスゴイコトを言われたんだけど…

凜はポケットからハンカチを出して、謝りながら私の髪を拭いてくれる。

私は真剣な顔でしみじみと言った…

「私、凜に烏龍茶かけられても気にならないけど、鼻水はさすがに舐めれないな…」

「あ、当たり前でしょ!!何なのよ、アンタはさっきから…」



…嘘をついた。本当の事はさすがに言えないし…

「昨日、他校生の知らない人に告白されて、その様な事を…」

「うわ、やばいね!初対面でそんな事いう奴は相当おかしい!変態だよ。」

…やっぱり?

「私、恋愛のこと全然わかんないから、世の中の進んだカップルはそういうのが当たり前なのかと…」

私は焼き鮭をつっついた