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あと2日…
芹沢鴨は、ただの肉と化する。
なにを焦っているのだろう。
わざわざ日にちを数えるなんて私らしくもない…
「……いっ」
鈍い衝撃が肩に伝わった。
後ろから誰かにぶつかったのだな。
気付けば、来た覚えもないのに縁側に立っていて、本当にぼーっとしていたんだな、と思った。
「悪いな。三冷」
風が吹き抜けるような、
爽やかなんだけど、ただ過ぎ去るわけでもなくずっしりと重みのある深い声が耳元でした。
「なんだ、齊藤か」
バッと勢いよく振り返ったためか、齊藤が2.3歩後退する。
「なんだ、ぼーっとしているな。
具合も悪そうだし、今日は色々とあるから、部屋にいた方がいい。」
色々…?
「なんかあるのか?」
「…いや、今日は芹沢さんが
「なんだ齊藤。えらく人を厄介者みたく扱うじゃないか。」
嘘だ。
気配が全くしなかった…!!
気付けば齊藤の後ろに芹沢が立っていた。
「いや、あの」
今日は珍しく昼間から屯所にいるみたいだ。
そうか、齊藤が部屋にいた方が良いと言ったのはこのためか。
顔会わすとろくなことないしな。
それに、2日後には暗殺される者だ。
齊藤が私と芹沢を会わせたくないのも頷ける。
「もういい、齊藤。お前は下がれ。」
「ですが…」
齊藤が私に視線を向ける。
別にいいのに
「いいからお前は下がれ。」
「御意……」