「…よく覚えてるね?」


「あれはマジ笑えたからな〜。俺ん家まで聞こえてたし」


恥ずかしさとちょっとした苛立(イラダ)ちにあたしは顔を背けた。


せっかく朝早く起きてメイクしたのに…。崩れちゃったじゃん!!


「悪ぃ悪ぃ」


そう言いながら笑う一夏の顔を見上げて顔を膨らませる。