「一夏…」


お焼香を済ませてお父さんに肩を支えてもらいながら、一夏の両親のもとへと向かった。


「おばさん…」


「優梨ちゃん…怪我は大丈夫?」


あたしの腕や頭にはまだ包帯が巻かれている。あたしが頷くと"そう"と微笑んでくれた。


「この度は…」


と、頭を下げて謝罪の言葉を口にするお母さん。"よしてください"と頭を上げるように言うおばさん。