「…言い訳聞いてくれるの?」


かしかんだ両手の指先に息を吹きかけて温めながら一夏の隣に立って聞く。


「まぁ、言い訳くらいならいくらでも…」


「メイクしてたら手間取っちゃってね…」


バシッ…と


最後まで言い終わらないうちに、あたしは額にデコピンされた。