「はぁ〜」


ため息が止まらない。


午前中の授業は全く身が入らなかった。大嫌いな数学も楽しいはずの体育も…


あれこれ考えているうちにあっという間に過ぎていった。


「はぁ〜」


「どうしたの?優梨、元気なくない?」


どうやって告白しようか悩んでます〜なんて口が裂けても言えないし。


「ん〜?何でもない…」


4限目の音楽を終えて教室へ戻り、扉を開けるのと同時にパンッという音にあたしは目をまるくして驚いた。