「ひどい!!絶対いるもん!!」


「王子様なんている訳ねぇじゃん。お前は夢見すぎなんだって…」


そう言いながら一夏はスタスタと先を歩いていってしまった。


そんな一夏の後ろ姿をあたしは寂しそうな目でじっと見つめた。









あたしの王子様は目の前にいるんだけどな…