10年前──











夕日が落ちていく河原…


「うわぁん!!痛いよぉ!!」


転んで膝を擦りむいたあたし。


なかなか泣き止まないあたしに困り顔の一夏。


「泣かないで、ゆう。そうだ!おれが家までおんぶしてあげる!」


「ほんと〜?」


「うん!ほら乗って?」


一夏の背中に背負われてあたしはいつも不思議に思っていたことを質問したんだ。