その次にこいつが吐き出した言葉は、耳を掠めて、中に入ってこない。


何て言った、こいつ。


冗談が・・・・・過ぎる、だろう。



「は?何だよ、それ」


『そのまんまの意味だ。もう・・・・・時間が無い』



言葉を吐き出しながら、やつれた姿で泉箕は瞳を閉じる。


いつもの、あの総司に似た冗談は感じられない。


・・・・・儚く、今にも消えてしまいそうな、蜘蛛の糸の上の朝露のように。


そんな、雰囲気を漂わせた泉箕。


そして、もう、こんな中途半端な所で話を終えるのか、と口を挟む。