「うわーん!!癸乃ちゃんに嫌われたよー」
「さっちゃん元気出して!俺がいるじゃん!」
あ!早恵ちゃん!
「さ―――」
「いや!!昂也じゃなくて癸乃ちゃんがいい!!」
「何でそんなに橘樹にこだわるんだよ」
「癸乃ちゃんは私の親友なんだもん!」
「親友?」
「うん!私、癸乃ちゃんがる―――」
「ちょっとストーっプ!!!」
「?癸乃ちゃん?」
「橘樹?」
「それ以上は・・・」
「き、き、」
「?」
「きのちゃーん!!」
「うわぁ!」
ギュ
「早恵ちゃん?」
「友達なんていらないとか言わないで!」
「!」
「私、癸乃ちゃんが大好きなの!ずっとずっと一緒にいたいの!苦しい時も悲しい時も楽しい時も面白い時もどんな時でも一緒にいたいの!!ヒック・・・癸乃ちゃんが大好きだから・・・ヒック」
私はわからなかった
どうして
友達を作るのか
どうして友達が必要なのか
「私も・・・早恵ちゃんが大好きです!!」
でも今なら
その理由がわかる気がする・・・