「キノ子ちゃんだよね?」
「・・・?」
「私、琉榎の友達の北島早恵(キタジマサエ)って言います!よろしくね!」
「・・・どうも」
「ムー素っ気ないなぁ!あの時はすっごく可愛かったのに!」

あの時とは
眼鏡を外された時だった・・・

「・・・」
「私のことは早恵って呼んでね!」
「・・・北島さん・・・」
「だーめっ!!早恵!!!」
「ッ!?」
「早恵って呼んで?」
「・・・早恵ちゃん・・・」
「ヘヘ!よろしくね!癸乃ちゃん!」

それから
私たちは一緒にいるようになった・・・
って言うか
一方的に早恵ちゃんから話しかけてくることが多かったけど・・・

でも、嬉しかったんだ・・・
こんな私と一緒にいてくれることが


ただ、素直に


嬉しかった・・・