もしかしたら同じような事を、誰でも経験しているかもしれない。


既存の器に自分を押し込み、根拠のない理想を求め

それは計らずも、自身の未熟な心を擦り減らす原因となってしまっていた事が


――… 僕にもあった。


けれども僕は、こうして生きている。


だから自信を持って言うよ?


「靴にあなたを合わせるんじゃなくて、あなたの足に合う靴を見つけなくちゃ?」


「…あ…」


「ハイヒールの中にも、あなたの足に合う靴は、絶対にありますから」


あなたが“あなたらしく”歩ける靴は


絶対にありますから……。